株式会社アミタ持続可能経済研究所

持続研通信 ~ 白露号 08.09.10 ~ Vol.68

持続研通信 ~ 白露号 08.09.10 ~ Vol.68

++ 目次 ++

 ●「『心のつながり』を育むブランド」(本多 清)

 ●持続研の動き 

 ★お知らせ
  : 環境CSR基礎講座 開催
  : カンパニープログラム 開催

 ★スタッフ雑記

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 ●「『心のつながり』を育むブランド」
        (アミタ持続研 自然産業部 主任研究員 本多 清)
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 今年も全国の田んぼで秋の収穫期が迎えられようとしています。
 しかし、その田んぼの多くでは収穫効率をあげるために、
 さまざまな農薬や化学肥料が使われています。

 戦後の一時期に比べて農薬の毒性が低くなった現在も、
 イトミミズやミジンコなどの小生物にとっては致命的な農薬
 (とくに除草剤)が使われ、微生物を養うことのない化学肥料が
 投入され続けています。
 こうした小さな生命たちは、魚の稚魚やカエルのオタマジャクシ、
 トンボの幼虫など、多くの生きものの糧となる重要な存在です。
 食物連鎖の土台を支える小さな生命の存在がなければ、
 豊かな生態系は成立し得ないのです。 

 アミタ持続研は3年前から滋賀県北西部の高島市で、
 水田の多様な生きものたちとの共存共栄を目指す
 「たかしま生きもの田んぼ」プロジェクトを地元の農家や市役所
 とともに展開してきました。

 琵琶湖の岸辺から山間部まで、多種多様な風景が広がる高島市の
 田園には、じつに顔ぶれ豊かな生きものたちが暮らしています。
 その主な舞台は、農薬を使わないか、できるだけ控えた田んぼ
 なのです。そうした田んぼでお米づくりをしている農家の皆さん
 に、より多くの生きものが豊かに暮らせるための工夫をしてもら
 いました。

 たとえば、水田を産卵場にしていた琵琶湖の魚たちが、
 コンクリート製の側溝から田んぼに入れるように木製の魚道を
 設置しました。自分で作った魚道をのぼってきたフナを見たとき
 の農家は、まるで少年のように目を輝かせて喜びます。
 休耕田をまるごとメダカの楽園の池に改装した農家は、
 同じ集落の人と土木作業をしながら「米つくるよりも楽しいわ」
 と笑ってくれました。
 冬の田んぼに水を張り、ハクチョウなどの渡り鳥たちが安心して
 餌探しや休憩ができるようにした農家もいます。こうすることで
 土の中の小生物が増え、その活動による作用で有害な雑草の種子
 が発芽しにくくなるという営農面での効果もあるのです。

 このように、多くの生きものたちと共に育まれたお米には、
 たくさんの物語が込められています。
 食の恵みと共にそれらの物語を食卓へと届けることが、
 共感に基づく支持につながります。
 農家の汗と笑顔に支えられた命の物語の発信が、
 「心のつながり」を育むブランド構築となるのです。

 この「心つながるお米の物語」は、希望する誰もが登場人物に
 なることができます。
 そう、生きもの共生策に参加してもらったり、
 今年の「たかしま生きもの田んぼ」の新米を食べることで。
 
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 ●持続研の動き
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 ―― 新聞・雑誌 ――

 ・「~田んぼから自然とのつながり学ぶ~ 今津北小5年生
  農薬の琵琶湖への影響は 3つの環境ですむ生き物を比較」
  ⇒滋賀県高島市の今津北小学校で取り組まれている「田んぼの
  生きもの調査」(農薬使用、無農薬、ビオトープの環境を比較)
  本多主任研究員が調査分析についてコメント
  [8/31 朝日小学生新聞 エコエコキッズ]

 ・「~ごはん選びの指針は『安全・安心』から『共感』へ~
         売れてます! 生き物共生"新ブランド米"」
  グリーンツーリズム&ローカル・ビジネスの成功方程式を
  解く調査レポート
  ⇒滋賀県高島市の「たかしま生きもの田んぼ」プロジェクトを
  紹介。生物多様性を主軸とした独自ブランド展開のコンセプト
  を本多主任研究員がコメント
  『BE-PAL』10月号(9/10発売)[小学館]
  P71~74「ゲンキな田舎!」連載第51回

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 ★お知らせ
  : 環境CSR基礎講座
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 環境をテーマにして仕事をする人にとって、
 自然の循環や人と環境の関わりについて深く理解することは、
 実効性のある活動をする上で必須です。

 実際に企業のCSR活動を企画・実施している、持続研所長の牧が
 環境CSRプロデューサーとしての経験を生かして、
 活動を企画・実施するための基礎知識や具体的な事例について
 分かりやすく解説します。
 
 『環境CSR基礎講座』
 9/26(金) (東京開催)

 詳細情報・参加申込はこちら ↓
 http://www.amita-oshiete.jp/seminar/program/000079.shtml?080827j

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 ★お知らせ
  : カンパニープログラム説明会 開催
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カンパニープログラムとは、社会人、学生関わらずアミタの理念
に共感された方々(カンパニー)と共に社会課題解決のための
プロジェクトを企画、実行させる取り組みです。

  自分も何かしてみたい!一緒に活動してくれる仲間がほしい!
熱意はあるんだけど、なにから始めていいかわからない。
  そんな方々はこれを機に、一歩を踏み出してみませんか?

  カンパニープログラム説明会
  東京 9月24日(水) 19:00~
  大阪 9月26日(金) 19:00~

  詳細情報・参加申込はこちら ↓
  http://amita.weblogs.jp/blog/companyprogram.html

 カンパニープログラムに関してのお問い合わせは、
  company@amita-net.co.jp
カンパニープログラム担当者宛でお願いいたします。

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 ★スタッフ雑記
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 8月27日から31日までの5日間、三重県紀北町海山区にある速水
 林業を舞台に、林業塾が開催されました。天候はあいにくの雨。
 日本でも有数の降雨量を目の当たりにし、自然の驚異を痛感する
 と同時に、この地に繁茂する肥沃な植生の源を身をもって知る
 ことができました。

 林業が木材価格の低迷から衰退していると言われて久しい中、
 これからの林業を真剣に考える若者が多様な分野から数多く参加
 し、林業の最前線で戦う者が講義をする。
 森林の有する多面的機能の役割が多くの人間を引きつけ、何か
 新しいものを産み出そうとしている。まさに「変革の最前線」。

 毎晩繰り広げられた熱い懇親会を経て、着実に動き出そうとして
 いる時代の流れを垣間見ました。(田中)

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 アミタ株式会社 持続可能経済研究所
 http://www.amita-net.co.jp/aise/
 持続研通信 編集スタッフ: 西原・田中・島津
  お問い合わせ - jizokuken@amita-net.co.jp
 〒102-0075
 東京都千代田区三番町28番地
 Tel: 03-5215-8255(代表) Fax: 03-5215-3040

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