株式会社アミタ持続可能経済研究所

持続研通信 ~ 09.03.09 ~ リニューアル号 No.2

持続研通信 ~ 09.03.09 ~ リニューアル号 No.2

―・―目次―・―

 ●コラム:「岡山のふな飯」

 ★持続研の動き

 ★お知らせ
 
 ★スタッフ雑記

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 ●コラム : 「岡山のふな飯」
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先日岡山に行った帰り、岡山南部の郷土料理「ふな飯」を出す、
美味しい店があると地元の方から聞いて、西の空に薄明かりの残る
少し早めの時間にその店を訪れました。

『ふな飯あります』

ガラス戸の張り紙に心躍らせながら早速注文し、運ばれてきた丼。
しかしにんじんやごぼう、ねぎなどの野菜がのっかっているのが
見えるだけで、肝心のフナの姿が見あたりません。フナはどこ!?
と思わずのぞきこむと、なんとぽろぽろとしたミンチになって
野菜の間に挟まっていました。

骨ごとたたいてミンチにしたフナを炒め、野菜と一緒に醤油とだし
で煮込んだ具をご飯の上にかけて食べるのが、ふな飯なのだそう。
全然魚臭さがなく、甘辛い味が良くしみておいしくいただきました。
フナがころころ太って脂がのるこの時季だけの味覚。

岡山平野の南部は水田地帯が多いので、昔は農業用水路や水田に
入ってくるフナを捕まえて、たんぱく源として利用していたので
しょう。今は一般家庭ではあまり食べられていない料理のようです。
人間のライフスタイルが変わったということもあるでしょうし、
一方で、農薬や圃場整備などでフナが棲みづらい環境になり、
身近な場所で数が少なくなったということもあるかもしれません。

岡山は知る人ぞ知る淡水魚の宝庫で、フナ類の他にもドジョウ類や
タナゴ類など、里地に生息する淡水魚の種類が多く、希少な種も
集中しています。天然記念物に指定されているアユモドキ
(ドジョウの仲間)は、現在は京都の一部と岡山平野にしか生息
していません。各生息地で保護活動が進められているようですが、
岡山の地元の古老は「あんなもん、昔はそこらにようけおった。
焼いて干して、ねぎと一緒にたいたらそりゃあうまかった」と。

自然保護の問題では、人間と生物の共存についてしばしば言及され
ますが、重要なのは、関係性をどう再構築するかだと思っています。
食べる食べられる、というのは、人間と生物にとって一つの原点と
なる関係ではないかと思います。希少だから守るという姿勢だけで
はなく、増やして昔のように食べてみたい、という野望を持って
保護に取り組むのも、夢があっていいのかもしれません。

(自然産業領域研究員・渡邉薫)

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 ★持続研の動き  1月上旬~3月上旬
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■対外実績■

―― 新聞・雑誌 ――
  
 「若者も『田舎で働き隊!』説明会に就活大学生ら殺到」
[産経新聞 2.17]

 「田舎で働き隊 13地域で100人体験」
[化学工業日報 2.19]

 「西日本13箇所で人材育成研修会」
[日本農業新聞 2.19]

 「京滋で農林業就労研修 来月、東京のコンサル」
[京都新聞 2.21]

 ※以上は全て『田舎で働き隊!』の取り組みを掲載した記事です。
  『田舎で働き隊!』についての詳細はこちら↓
 http://www.amita-net.co.jp/participation/event/post-15.html
   
――講演――

 「たかしま生きもの田んぼの挑戦」(本多主任研究員)
   [1/27 ソーシャル・イノベーション型再チャレンジ支援
   教育プログラム 於:同志社大学京町家キャンパス江湖館]

 「消費者に共感される米づくりとは」(本多主任研究員)
   [2/8 新規有機農業就農者のための講習会
   (高島市産業振興課) 於:安曇川公民館ふじのきホール]

 「生物多様性の維持と保全力の問題」(本多主任研究員)
   [3/4 第4回淡水魚保全シンポジウム岡山大会
   於:岡山市立万富公民館]

――論文・執筆――

"Panel data analyses to examine effects of subsidies
to fishery productions in OECD countries"
Nobuyuki Yagi, Yoshihito Senda and Masahiko Ariji
[Fisheries Science,Volume 74, Number 6, December 2008]
(千田主任研究員、有路主席研究員)

"Application of a bioeconomics model to examine
 sustainability of fishery resources in the global market:
 the case of octopus resource in Morocco"
Nobuyuki Yagi, Masahiko Ariji,Atsushi Takahara,
and Yoshihito Senda
[Fisheries Science,Volume 75, Number 1 (43-46p),
Feburuary 2009]
(有路主席研究員、千田上級研究員、高原主任研究員)

"A time-series data analysis to examine effects of
subsidies to fisheryproductions in Japan"
Nobuyuki Yagi,Masahiko Ariji,Yoshihito Senda
[Fisheries Science,Volume75, Number 1 (3-11p),
Feburuary 2009]
(有路主席研究員、千田上級研究員)

※以上3件はいずれも八木信行特任准教授(東京大学大学院)
との共同発表

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 ★お知らせ
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■『海洋シンポジウム』

―海洋環境の保全―
海洋生物とその環境の保護・保全の政策化を目指して

海洋はわたしたちの生活にさまざまな形で寄与しています。
しかし、 人間活動によって海洋環境は悪化し、深刻な危機に
直面しています。
本シンポジウムは海洋環境を保全することを目的に、
「海洋保護(区)」に関する政策化とその取組みの促進を目指し、
開催されます。

 ※伊沢上級研究員が第3部にコーディネーターとして参加します。

【日時】 2009年3月28日(土)13:30~16:30
【会場】 弘済会館 きく(東京都千代田区)
【主催】 海の生き物を守る会、海洋・海岸ネットワーク
【問い合わせ】 海洋ネット事務局
TEL:03-5226-8843 FAX:03-5226-8845
email:kobayashi@c-poli.org
【内容】
・第1部 基調報告 
勝川 俊雄氏(三重大学大学院生物資源学研究科 准教授)

・第2部 問題定義・話題提供として
環境省(予定)
清野 聡子氏(東京大学大学院総合文化研究科 助教)
向井 宏氏(海の生き物を守る会/京都大学フィールド科学
教育研究センター 特任教授)
海洋環境政策ネットワーク

・第3部 ディスカッション
   パネリスト   :基調報告者・話題提供者
   コーディネーター:伊沢 あらた
(株式会社アミタ持続可能経済研究所)

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 ★スタッフ雑記
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先日、東京・多摩地域を拠点に活動するNPOを訪問しました。
そこでは、周辺地域への貢献を理念として、数々の森林活動に取り
組んでおられます。中でも私が興味をひかれたのはレストラン経営。

ビーフシチューと一緒に提供される10種類以上ものパンは、
森林から得た広葉樹の薪を用いて窯でじっくり焼かれたもの。
レストランにはひっきりなしにお客さんが訪れていました。他にも
身体障害者の方の雇用などに積極的に取組んでいるそうです。
森林ボランティア育成や環境教育にも力を入れているとのことで、
地域貢献に対する熱く真剣な姿勢には感じるものがありました。
再び訪れる機会を楽しみにしています。        (青木)

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 http://www.aise.jp/
 持続研通信 編集スタッフ: 渡邉・青木・小林
 お問い合わせ - jizokuken@aise.jp
 〒602-8024
 京都市上京区室町通丸太町上る大門町253
 Tel: 075-255-4526(代表) Fax: 075-255-4527 ――――――――――――――――――――――――――――――
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