―・―目次―・―
●コラム:「閉じつつ開き、開きつつ閉じる」(主任研究員:田村典江)
●持続研の動き(2月~3月)
●お知らせ: 2009年度「田舎で働き隊!」事業の最終報告会
~地域活性化のために、今私たちができること~
を開催します!(3/27)
★スタッフ雑記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
――――――――――――――――――――――――――――――
●「閉じつつ開き、開きつつ閉じる」(主任研究員:田村典江)
――――――――――――――――――――――――――――――
地域産業としての農林水産業を再び活性化させるという場合、
単なる産業再生だけではなく地域資源のマネジメントという視点が
必要です。しかしここで重要なのが、「地域の自然(資源)は
誰のものか」という問いです。地域の自然は地元に住む人のもの
でしょうか。それとも、そこに価値を見出す人(場合によっては
地域外の人)のものでしょうか。
たとえばある地域では、絶滅の危機に瀕した希少な淡水魚が、
水田周辺の水路に生息していることが知られています。
その魚の生息を支える基盤は、その地の人々による農業の営みです。
しかし、過疎高齢化の波や流通構造の再編により、農業を持続的に
続けることはその地の人々にとって、だんだん難しくなってきました。
一方、淡水魚の愛好家たちは、その地で農業が続けられなくなり
その魚の絶滅につながるのではないかと心配していました。
そんな中、有志が農地を借りて耕作を始めるようになりました。
当初は理解が得られにくかったこの取組みも、地元の信頼を得た結果、
今では年々、規模を拡大しています。また地域外の人がそのような
取組みをするのを受け、刺激を得て農業の価値を捉えなおす
人々も増えてきました・・・
私は、こういう形の自然利用のあり方を「閉じつつ開く」と
呼んでいます。そして、多様な価値観から構成されている現代の社会で、
地域の自然をうまく利用するためには、地域の住民が排他的に決定する
という「閉じた」状態でも、関心ある万人の関与により決定するという
「開いた」状態でもなく、その中間にある「閉じつつ開く」「開きつつ閉じる」
という状態を導くことが重要なのではないだろうか、と考えています。
地域内の人々が主体を保ちつつ、うまく外部の力を取り入れ、
さりながら制限なく何もかも開くのではなく、ある部分については
地域の決定を優先させる・・・ これからの地域社会には、
したたかに開閉を使い分ける柔軟性が必要なのではないでしょうか。
――――――――――――――――――――――――――――――
●持続研の動き(2月~3月)
――――――――――――――――――――――――――――――
―― 論文執筆 ――
・「水産エコラベル製品に対する消費者の潜在的需要の推定」
(大石卓史上級研究員、大南絢一研究員、田村典江主任研究員、八木信行氏)
[日本水産学会誌 Vol.76 No.1]
※東京大学大学院農学生命科学研究科 八木信行准教授との共同執筆
―― 講演 ――
・「生物多様性保全に配慮した農林水産業に関する研究」
(田村典江主任研究員)
[2/24 「大学院地球環境学舎インターンシップ」
プログラム総括シンポジウム 於:京都大学芝蘭会館稲盛ホール]
―― 新聞・雑誌 ――
・「廃棄物処理法Q&A 第33回」
廃棄物リスクへの問題意識を経営層に持ってもらいたい
(堀口昌澄室長:環境リスクアドバイザリー室)
『日経エコロジー』 2010年3月号 [日経BP社]
――――――――――――――――――――――――――――――
●お知らせ
:アミタ持続可能経済研究所
2009年度「田舎で働き隊!」事業の最終報告会
~地域活性化のために、今私たちができること~
を開催します!
――――――――――――――――――――――――――――――
アミタ持続研が採択団体の一つとして行っている、
農林水産省「田舎で働き隊!」事業。
約6ヶ月間、関西・中国・四国地方の研修地域を拠点に、
11名の研修生が農業、酪農業、林業といった一次産業をはじめ、
ITを使った情報発信の現場など、様々な分野で地域活性化
に携わりました。
来る3月27日土曜日、東京(表参道)にて、
本事業の集大成となる報告会を実施いたします。
各地域で研修を終えた研修生が、研修内容、現地の魅力、
研修を通じて学んだ事、また今後の地域との関わり方等
について、報告を行う予定です。
自らも研修生として参加したい、研修生の受け入れをしてみたい、
地域の活性化に興味があるなど、様々な方々のご参加を
お待ちしています!リアルな体験が、ここにあります。
報告会の詳細については随時こちらにて更新いたします↓
http://www.aise.jp/seminar/2010/03/27hatarakitai.html
■報告会概要
【日時】
・2010年3月27日(土) 13:30~16:30(予定)
【会場】
・農林水産省共済組合 南青山会館
http://www.nissoken.com/s-map/351-11.html
【主催】
・株式会社アミタ持続可能経済研究所
【後援】
・農林水産省
【入場料】
・無料
【報告内容】
・アミタ持続可能経済研究所「田舎で働き隊!」事業の総括
・研修生11名による研修成果の発表
・参加者と研修生、受入地の方を交えての座談会
・地域活性化に関する書籍のご案内
(※3月末にアミタ持続可能経済研究所から出版予定です。)
【参加対象】
・自らも研修に参加してみたい方
・研修生を受入れてみたい方
・地域活性化に興味があるという方
【お申し込み方法】
下記URLよりご予約をお願いいたします↓
https://fs222.formasp.jp/z433/form2/
【お問合せ】
株式会社アミタ持続可能経済研究所
担当:友廣(ともひろ)・蝦名・藤田
TEL: 03-5215-8266 FAX: 03-5215-8505
E-Mail: info-inaka@amita-net.co.jp
――――――――――――――――――――――――――――――
★スタッフ雑記
――――――――――――――――――――――――――――――
土の中が、ざわざわと蠢き始める3月です。
冬の間固く鎮まっていた土も、土の下の動きにつられ、
そろそろ春を思い出す頃でしょうか。
虫たちが土から這い出してくる「啓蟄」の時を間近に控え、
我々人間も、冬に凝り固まった体が少しづつ解れていくのを
感じます。とはいえ、これから「三寒四温」が続きます。
油断ならない京都の寒さに、もう少しだけ辛抱して、
啓蟄を迎える虫たちに先を越されつつ、もうそこまで来ている春に
備えたいと思います。
季節の移ろいを言葉で表現する時、先人たちの紡ぎだした言葉を
拝借しては、その美しさと鋭さに、感性で感じ、知性で紡ぐことの
素晴らしさを思います。
(小林)
――――――――――――――――――――――――――――――
株式会社 アミタ持続可能経済研究所
http://www.aise.jp/
持続研通信 編集スタッフ: 渡邉薫・小林由紀
お問い合わせ - jizokuken@aise.jp
〒602-8024
京都市上京区室町通丸太町上る大門町253
Tel: 075-255-4526(代表) Fax: 075-255-4527 ――――――――――――――――――――――――――――――
(c) 2009-2010 AMITA Institute for Sustainable Economies Co.,Ltd.
――――――――――――――――――――――――――――――








