―・―目次―・―
●コラム:「森林・林業再生プラン実践事業」
ドイツ・オーストリア研修を通じて(研究員:井戸田祐子)
●持続研の動き(6月~7月)
★スタッフ雑記
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●「森林・林業再生プラン実践事業」
ドイツ・オーストリア研修を通じて(研究員:井戸田祐子)
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昨年12月末、政府より「森林・林業再生プラン」が発表されました。
この「森林・林業再生プラン」を実現するための取組の一つとして、
「森林・林業再生プラン実践事業」が今年からスタートしています。
この事業は、全国5つのモデル地域を対象とし、ドイツ・オーストリア
など諸外国の木材生産作業のシステムや人材育成の仕組みなどから
参考となる点を取り入れ、生産性の向上などに全国の先陣を切って
取り組むという事業です。私たちアミタ持続研は、モデル地域の活動
の支援を行っています。
(支援の内容についてはこちら→http://www.aise.jp/ringyo_saisei/)
この事業の一環として、5月下旬から約2週間にわたり
ドイツ・オーストリアで研修が開催され、私も研修団の一員として、
現地での森づくり、木材生産作業のシステム、人材養成などに関する
研修に参加して参りました。
ドイツ・オーストリアを訪れた中で、もっとも印象深かったことは、
林業の現場作業に従事する人たちの姿、彼らに対する教育システムの
充実と労働安全への配慮が徹底されていることでした。
ドイツ・オーストリアでは、
林業専門の作業員になりたい人や農家林家の後継者など、
多様な林業の担い手が現場と学校を行き来しながら、
実践的に技術や理論を学ぶことができる教育システムが整備されています。
ある農家林家の若者は、工夫を凝らしながら、長い大径材を出材する
様子を私たちに見せてくれました。彼らは自らの仕事に自信と誇りを
持って取り組んでいることが、その明るい表情から伝わってきました。
人間工学に基づき快適かつ安全な装備が活発に開発され、
現場作業員が身に着ける機能性にすぐれた下着、
防護性に優れた靴や上着などの着用が一般的となっているだけでなく、
機械の操作性・安全性の向上による生産効率の上昇にもつながっています。
また、暖房や衣類の乾燥設備、作業スペースまで備えた移動式小屋も
作業現場ごとに配置されていました。
「林業の経済性が十分に成り立つような環境が整備されていなければ、
現場作業員の労働環境の向上に取り組むことはできない」
という声が聞こえてくるのも、
今の日本国内の林業の現状からすれば当然かもしれません。
ただ、林業ほど人の知恵と肉体と自然の力を総合的に組み合わせ、
長期的な視点から資源を生み出し、その恵みを得ようとする産業は
他に無いと思います。理論と実践を併せ持ち、知恵と工夫を凝らせる
優秀な人材こそ、将来の日本の林業を支えていく一番の財産では
ないでしょうか。
官民が力を合わせ、そのような人材の育成と彼らが安全にかつ
快適に働ける労働環境の整備を進めていくことの大切さを、
ドイツ・オーストリア研修を通じて改めて感じた次第です。
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●持続研の動き(6月~7月)
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―― 学会発表 ――
・「食品添加物が水産練り製品価格にもたらす影響
-ヘドニック・アプローチによる分析-」
(大石太郎研究員、高原淳志主任研究員、大南絢一研究員
有路昌彦主席研究員)
※北山雅也氏、本多純哉氏、荒井祥氏(上野製薬株式会社)との共同発表
[6/10 日本食品化学学会第16回 総会・学術大会
於:大阪国際交流センター]
・「食品添加物無添加食品の購買行動の規定要因
-順序プロビットモデルによる分析-」
(大石太郎研究員、高原淳志主任研究員、大南絢一研究員
有路昌彦主席研究員)
※北山雅也氏、本多純哉氏、荒井祥氏(上野製薬株式会社)との共同発表
[6/12 日本消費者教育学会 関西支部 於:武庫川女子大学]
・「タイ国におけるグローバル水産加工業の産業集積
-集積地域と集積要因の分析-」
(大石太郎研究員、高原淳志主任研究員、有路昌彦主席研究員
大南絢一研究員)
※多田稔氏、松野功平氏(近畿大学農学部)との共同発表
※近畿大学所属として発表
[6/13 2010年度日本フードシステム学会大会 於:千葉大学]
・「保存料が日本の食料需給に及ぼす経済的影響
-構造方程式モデルによる検証-」
(高原淳志主任研究員、大石太郎研究員、大南絢一研究員、有路昌彦主席研究員)
※北山雅也氏、本多純哉氏、荒井祥氏(上野製薬株式会社)との共同発表
[6/13 2010年度日本フードシステム学会大会 於:千葉大学]
・「MSC認証水産物に対する消費者選好の分析
-京都府産ズワイガニ及びアカガレイを対象として-」
(大石卓史上級研究員、大南絢一研究員、田村典江主任研究員)
※山崎淳氏(京都府農林水産技術センター海洋センター)との共同発表
[6/13 2010年度日本フードシステム学会大会 於:千葉大学]
―― 講演 ――
・「生物多様性に配慮した農業の現状・課題について」
(大石卓史上級研究員)
[6/19 第3回農村計画のフロンティア勉強会 於:京都大学]
―― 新聞・雑誌 ――
・「Japan looks at who purchases MSC fish」
[6/16 Intrafish]
※今号でご紹介した学会報告のうち、日本フードシステム学会での
大石卓史上級研究員の発表が記事に取り上げられました。
・「廃棄物処理法Q&A 第37回」ごく少量でも産業廃棄物になる?
(堀口昌澄室長:環境リスクアドバイザリー室)
『日経エコロジー』 2010年7月号 [日経BP社]
―― 監修 ――
・身近な食事から生物多様性を考える「イタダキマス運動」
小学生向け教材 [中日新聞社]
※中日新聞社が実施する、身近な「食」そして「いただきます」という
言葉を通じて生物多様性の恵みに感謝する「イタダキマス運動」の
小学生向け教材紙面をアミタ持続研が監修
「イタダキマス運動」についてはこちら↓
http://eco.chunichi.co.jp/event/itadakimasu/
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★スタッフ雑記
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日没後の涼しい風が待ち遠しい季節になりました。
むしっとした空気の中、梅雨が一雨ごとに置いていく、
湿った土の匂いが辺りに漂っています。
森に囲まれた田んぼのほとりでは、畦上の木の枝に産み付けられた
モリアオガエルの白い卵塊から孵ったオタマジャクシが一匹、また
一匹と水面に落ち、伸び盛りの苗の間をすいすいと泳いでいきます。
役目を終え、その大きな口をにんまり閉じてほっとした様子の
モリアオガエルが、足元に座っていました。
田んぼで泳ぐ子供たちを見守りながら、今年の大役を自らねぎらって
いるかのようです。
カエルたちの合唱の季節は終わり、今はホタルが光で静かに歌うとき。
焼け付く陽射しとセミの合唱の季節も、もうそこまで来ています。
(小林由紀)
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持続研通信 編集スタッフ: 渡邉薫・小林由紀
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