持続研通信 No.51 桜号
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皆様
こんにちは。
持続研通信編集部の纐纈(こうけつ)です。
「ついに春がやってきた」と感じられている地域の方々も
多いのではないでしょうか。
山野にはイチリンソウ属の可憐な花々が、小川にはコイ科の
稚魚や両生類の卵が、海辺には河口へと近づくシロウオが見られる
頃と思います。地上でも土壌でも水中でも、気温の上昇と
ともに生物が躍動的になってきました。
今回の持続研通信では、先月3.11に発行された電子書籍(無料)
『未来をつなぐ人間物語』の感想をご紹介します。
「幼い頃に食べたお米の味を思い出しました」
「読んでよかった。何度も泣きました。」
など、皆様の真っ直ぐな言葉がたくさん届き、大変ご好評を
頂いております。また、地域住民の方々のご協力を得ながら
進めた資源循環の実証実験・プラン策定業務のご報告と
南三陸町公式ブログのご紹介もあります。
なお、これまで旧暦で「卯月号」などとしてきた本通信の
タイトルですが、新年度から隔月の発行とするに伴い、
季節の花の名前で表現していきます。
今回は全国的に見ごろを迎えている「桜号」です。
新しい年度も、持続研をどうぞ宜しくお願い致します。
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持続研通信 ~ 13.04.01 ~ No.51 桜号
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株式会社 アミタ持続可能経済研究所
―・―目次―・―
●お知らせ : ルポタージュ『未来をつなぐ人間物語』
に寄せられた感想のご紹介
: アミタ持続研のホームページがリニューアルしました
: 徳島県三好市の休廃校等活用事業の募集について
: 資源循環の実証実験・プラン策定業務が無事終了
【 環境省業務 】
: 南三陸町公式ブログ「南三陸なう」を更新中
●スタッフ雑記
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●南三陸を舞台にしたルポタージュ
『未来をつなぐ人間物語』に寄せられた感想のご紹介
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東日本大震災から3年目を迎える2013/3/11に、
アミタグループは、2冊の電子書籍(PDF版)を無料で発行しました。
3月一杯で400件を超えるお申し込みをいただいており、
株式会社アミタ持続可能経済研究所が発行した、
『未来をつなぐ人間物語』の感想を少しご紹介させていただきます。
下記よりお申し込みください
・会社員・男性(20 代)
東北出身です。(中略)遠く関西でササニシキを育てた方々や
南三陸の方々の想いをこのルポで読み、私も自分の仕事に
「想い」を込めて、生きて行きたいと思いました。
・会社員・女性(30 代)
読んでよかった。何度も泣きました。震災の事だけでなく、
今の社会の色んな矛盾や生きる事の意味、地域が抱える課題と
守るべき宝物…そんなことを考えるきっかけになりました。
続編を出してほしいです。
▼その他の感想や、著者による書籍紹介等は下記をごらんください
http://www.amita-net.co.jp/books?utm=aise201304
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●アミタ持続研のホームページがリニューアルしました
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本日4月1日より、アミタ持続研のホームページがリニューアル
しました。自ら現場で行動する研究所である持続研が目指すもの、
進行中の実証研究や書籍の紹介など、より具体的でタイムリーな
コンテンツとなりました。
現場での仕事にこだわった、ドゥタンクの精神を大切にする
私たち持続研の新しいホームページを是非ご覧下さい。
▼アミタ持続可能経済研究所 ホームページ
//www.aise.jp/?utm=aise201304
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●徳島県三好市の休廃校等活用事業の募集について
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アミタ持続研が地域活性化を支援してきた徳島県三好市において、
地域資源である廃校の施設を活用した事業の募集が始まりました。
プールを使った養殖事業やサテライトオフィスとしての教室利用など、
様々な事業のために廃校や教室等の施設を市から借りることができます。
多くの方々からのご応募をお待ちしております。
期間:平成25年3月21日~5月20日(第1次募集)
▼基本方針及び募集要項について(三好市)
http://www.city-miyoshi.jp/docs/2013030700039/
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●資源循環の実証実験・プラン策定業務が無事終了 【 環境省業務 】
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アミタ持続研が、環境省から受託していた委託事業、
「平成24年度 特定被災地方公共団体に特化した沿岸地域復興
資源循環プラン策定・実証業務」が3月末に無事終了しました。
昨年の11月から今年3月にかけて、宮城県南三陸町にて
バイオガス施設および可燃ごみ資源化施設等の実証実験、
3回の協議会、2回の勉強会、10回の見学会などを実施しました。
ごみ分別に協力して下さった86世帯の方々やアンケート・ヒアリング
協力者も含めると、延べ250名以上の住民参加がありました。
ごみの分別や資源化に対して大変前向きなご意見を多く
頂くことができ、持続研としても強く励まされる思いでした。
今回ご参加、ご協力頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。
今回策定した資源循環プラン(案)は、今後被災地の町づくりの
中で様々な評価をうけることと思います。将来、このプランを
循環型の町づくりへと実現させられるよう、持続研は引き続き
尽力していきます。
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●お知らせ: 「南三陸なう」がYahoo! JAPAN復興支援ページに掲載
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アミタ持続研南三陸オフィスが昨年12月より更新しております、
南三陸町の復興情報発信ブログ「南三陸なう」。このたび
Yahoo! JAPANさんの復興支援ページにて、現地ブログとして
紹介されました。
▼2013.3.11復興支援東日本大震災 被災地のいまを知る ~南三陸町~
http://shinsai.yahoo.co.jp/20130311/now/01.html
商店街の様子や高台移転造成工事の着工式など、現地に密着
しているからこそ発信できる"南三陸町のいま"を随時更新して
います。
▼南三陸町 情報発信ブログ「南三陸なう」
http://minamisanriku-now.blogspot.jp/
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●スタッフ雑記
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春の陽気が漂い始め、多くの生きものが活動を
始める季節になりました。
春をよんだ詩は本当にたくさんありますが、
私が好きなものを一つご紹介したいと思います。
花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや (藤原家隆)
【 春といえば桜の花ばかりを待っている人に、
山里の雪の間から芽吹く若草の、春の風情を見せたいものだ 】
華やかなものばかりではなく、質素なものにも
そのよさを感じられる心を持ちたいものです。
どうしても派手なものにスポットライトは当てられますが、
静かで控えめなもののよさもしっかりと知った上で
全てがうまく連動するような、そんな仕事を
成したいと思っています。
(出口 庸平)