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持続研通信 No.53 百日紅号


画像:Some rights reserved by ototadana

皆様
 
 こんにちは。持続研通信編集部の出口です。
 
 暑い日が続きますが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。
 京都の夏の風物詩と言えば、川床です。一般的に鴨川では
 「かわゆか」、貴船や高雄では「かわどこ」と呼ばれます。
 川へ床机を出し、行社さんらをお茶と食事でもてなしたのが
 貴船の床の始まりだそうです。川床といえば今では優雅な
 楽しみになっていますが、その起源を知れば、お茶と弁当を
 車に積んで近くの川原まで行き、家族でのんびり川床を
 楽しめます。暑い日にこそ外に出て、自然の中で涼をとる
 工夫を考えるのも愉快だとは思いませんか。
 
 さて、今回の持続研通信・百日紅号では、アミタグループの
 ステークホルダー対話会や復興情報発信ブログ、コラムを2本
 ご紹介します。是非ご一読下さい。


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    持続研通信 ~ 13.08.05 ~ No.53 百日紅号
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              株式会社 アミタ持続可能経済研究所
―・―目次―・―


●お知らせ  : ステークホルダー対話会(8/21(水)開催)!

         : 復興情報発信ブログ【南三陸なう】更新

●コラム    : 【おしえて!アミタさん】企業と生物多様性

         : 【おしえて!アミタさん】国産木材活用でCSRと売上アップ両立

●スタッフ雑記:  『虜人日記』

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●お知らせ: ステークホルダー対話会(8/21(水)開催)!
   ~社会的課題を解決する企業の進むべき道~
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 アミタグループは創業以来、社会的課題を事業で解決する取り組み
 を続けています。

 この度、8/21(水)にステークホルダー対話会を開催いたします。
 今社会が必要としている本当の「価値」とは何でしょうか。
 
 対話会では、アミタグループの挑戦とその成果の実情をお伝えする
 とともに、企業と社会の新しいかかわり方について、参加者の皆様と
 智恵を出しあえればと考えています。

 いつも持続研通信をご覧いただいている読者様の率直なご意見を
 この機会に是非いただきたく、ご参加検討いただけますと幸いです。

 ▼詳細・参加お申し込みはこちら
 http://www.amita-hd.co.jp/seminar/post_153.html?utm=m1308aise
 
 ※同日・同会場にてアミタホールディングの中間決算説明会も
 開催いたします。上記イベントのご都合があわない場合は、
 こちらのご参加も検討ください。
 http://www.amita-hd.co.jp/seminar/25.html?utm=m1308aise


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 ●お知らせ: 復興情報発信ブログ【南三陸なう】更新 
   ~カモメの虹色会議~
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 ※持続研南三陸オフィスでは、南三陸町から「復興関連情報発信事業」
  を受託し、2012年12月より復興情報発信ブログ「南三陸なう」を
  更新しています。

 「志津川の町に渚を取り戻したい」

 町内で同じ思いを持つ有志の方11名が集まって6月13日の夕方より、
 カモメの虹色会議が行われました。これは、志津川地区まちづくり
 協議会での議論を深めるための、有志での勉強会になります。

 主催者の工藤真弓さんは、上山八幡宮の禰宜(ねぎ)を務められて
 います。震災当時の様子を描いた「つなみのえほん」の著者であり、
 志津川地区まちづくり協議会の公園部会の役員もされている方です。

 第3回の今回は、志津川の渚の「未来図」について4名の方が発表されました。

 ▼続きはこちら
 http://minamisanriku-now.blogspot.jp/2013/07/blog-post_3.html


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 ●コラム: 【おしえて!アミタさん】企業と生物多様性
   この生きものに注目(その3)―襲いかかる死神、その名は…
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 身の周りの身近な生きものたちの顔ぶれや暮らしぶりを少しでも知ると、
 「生物多様性」への垣根はうんと低くなります。今回は田園に暮らす
 希少な鳥たちに襲いかかる天敵という存在について考えてみましょう。

 トキなどの希少種(VIP)を襲う天敵。しかし一方でVIPを守るSPも、
 自然界には存在します。田園に暮らす鳥たちはどんなパワーバランス
 の中で生きているのでしょうか。

 ▼詳しくはこちら
 http://www.amita-oshiete.jp/column/entry/001794.php?utm=m1308aise


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 ●コラム: 【おしえて!アミタさん】国産木材活用でCSRと売上アップ両立
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 国産材はもちろん、FSC認証材などの適切に管理された木材の
 積極的な活用等により、木材に関連した事業は売上を
 前年比110~120%以上伸ばしている企業があります。
 今回は、新しい価値を生み出すため妥協のないチャレンジを続けている
 企業の裏側についてうかがいました。

 ▼続きはこちら
 http://www.amita-oshiete.jp/voice/entry/001815.php?utm=m1308aise


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 ●スタッフ雑記: 『虜人日記』
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 8月15日は終戦記念日です。近ごろ『虜人日記』という本を読みました。
 これは、太平洋戦争の折ブタノール製造を任務としフィリピンへ赴いた
 小松真一という文官が書いた日記です。そのなかに科学者の視点から
 「日本の敗因」をバランスよく分析した一節があります。

 ~~~~~~~~~~
  日本の敗因、それは初めから無理な戦いをしたからだといえばそれに
 つきるが、それでもその内に含まれる諸要素を分析してみようと思う。
 一、精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に
   要求される事は、全て精兵でなければできない仕事ばかりだった。
   武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦
   をやってきた。
 二、物量、物資、資源、全て米国に比べ問題にならなかった。
 三、日本の不合理性、米国の合理性。
 四、将兵の素質低下(精兵は満州、シナ事変と緒戦で大部分は死んでしまった)。
 五、精神的に弱かった(一枚看板の大和魂も戦い不利になるとさっぱり威力なし)。
 六、日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する。
 七、基礎科学の研究をしなかった事。
 八、電波兵器の劣等(物理学貧弱)。
 九、克己心の欠如。
 十、反省力なき事。
 十一、個人としての修養をしていない事。
 十二、陸海軍の不協力。
 十三、一人よがりで同情心がない事。
 十四、兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事。
 十五、バアーシー海峡の損害と、戦意喪失。
 十六、思想的に徹底したものがなかった事。
 十七、国民が戦いにあきていた。
 十八、日本文化の確立なきため。
 十九、日本は人命を粗末にし、米国は大切にした。
 二十、日本文化に普遍性なきため。
 二十一、指導者に生物学的常識がなかった事。
  順不同で重複している点もあるが、日本人には大東亜を治める力も
 文化もなかった事に結論する。
 ~~~~~~~~~~

 先人たちが命を賭けて得た教訓です。私たちには活かす責務があります。

 (出口 庸平)