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持続研通信 No.61 寒椿号


みなさま、こんにちは。
アミタ持続研の島津です。
気が付けば師走。毎年この時期は、そのつもりがなくても何かに追い立てられる様な、せわしない気分になります。
疲れの溜まりやすいこの季節、南三陸産トウキ入り入浴剤「清癒湯」で心身ともに温めて、年末年始を万全の体調で迎えたいものです。
さて、今回の持続研通信・寒椿号は海外案件や南三陸町の報告、アミタグループからのお知らせなどがございます。是非ご一読下さい。

パラオでの取組みが現地新聞に取り上げられました

アミタ持続研では、島嶼国でのコンパクトな循環型・低炭素社会モデルづくりを目指し、
平成25年度よりパラオ共和国にて調査・実証を進めています。
今回、取組みのひとつであるバイオガスデモプラント見学会が現地新聞に取り上げられました(紙面左上)。

この取組みは、現地政府及び関係機関の協力のもと、パラオ国内のホームセンターで入手できる資材を中心に簡易型バイオガスプラントを組立て、パラオの人々にゴミや下水処理汚泥からエネルギー・資源が得られる驚きを体感してもらうと同時に、本プロジェクトへの共感を得ることを目的として実施したものです。
見学会では、とても良い取組みでありぜひパラオに導入したいという声や期待の意見が多く寄せられました。

本プロジェクトの詳細はこちら

(須永)



ビジネスマッチ東北2014に出展しました


11月6日、仙台の夢メッセみやぎにて東北最大級のビジネス展示・商談会『ビジネスマッチ東北2014』が開催されました。
464団体が参加する中、アミタ持続研もJST復興促進センターブース内に出展。薬用植物の食品利用研究についてご紹介しました。
健康への関心が高まる昨今、南三陸産トウキやオタネニンジンの事例に注目される方が多く
プレゼンテーションでも関心を集めることができました。

当日の様子は南三陸町公式ブログ南三陸なうにも掲載されています


(日比谷)


生ごみ分別説明会が終わりました

持続研通信No.60 秋桜号でもお伝えしていましたが、バイオガス事業を進めるにあたり、9月8日より町の環境対策課による生ごみ分別収集説明会が開催されていました。
平日の夜に毎日開催され、町内全約80の集落を対象に64回に渡る説明会が先日全て終了しました。
アミタ持続研南三陸メンバーもほぼ毎日同席して住民のみなさまのご意見に耳を傾けてきました。おおむねどの会場でも、ごみを分別して資源化することについては「こういう時代だから」ということで、みなさん前向きにとらえられているようでした。
そのような中で質問としては、バケツの大きさのこと、バケツの置き場のこと、収集日のことなど、実際にやっていく際に関係してくる心配事が多かったです。
液肥タンクを収集場所に是非設置して欲しいという声も数多くいただき、分別した人の元に資源として生まれ変わった液肥が戻っていくという、住民参加型の「南三陸モデル」の実現に胸が高まります。

(櫛田)

液肥、秋の試験散布が終了しました

こちらも続報です。アミタ持続研では南三陸町から委託を受けて液肥の散布実証を行っていますがこのほど実証田への秋の液肥散布が終了いたしました。
当初の計画の50tより多い約90tの液肥を散布(一部は地区タンクとして利用実証)しました。
お天気に恵まれたこと、地元の事業者である有限会社山藤運輸の方々のご協力があってやりきることが出来ました。
今後は、今年度の結果について検証し次年度につなげていければと思っています。

(櫛田)

企業と生物多様性イニシアティブ研修会

11月8日南三陸町にて、一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)様の研修会が行われ、アミタ持続研南三陸メンバーがアテンドさせていただきました。
研修会の参加者は、企業のCSR担当の方々です。
研修目的は、南三陸のおける持続可能性に配慮した農林水産業の活動の見学と、今後の取り組みの参考にすることでした。
当日は実際に現場に入り、林業についてはFSC取得を目指している若き林業家佐藤太一氏にお話を、農業ではアミタと共に、生き物の共生に取り組んでいる阿部博之氏にそれぞれ現場(山や田んぼ)でお話をして頂きました。
佐藤氏、阿部氏ともに、南三陸での森・里・海のつながりを強く意識しながら、単に復興するのではなく、未来を見据えて、持続可能な南三陸町への再生を目指す姿に共感してくださいました。



(遠藤)


「Meets Green 南三陸」秋合宿


前号でもご案内いたしました「Meets Green 南三陸」の秋合宿が、11月1日~3日の日程で開催されました。
このイベントはNPO法人キッズドアさんにアミタ持続研が協力し、ボードゲームや町をめぐるフィールドワークを通じて自然と共に生きる南三陸町の魅力を発見し、伝えていくプログラムです。
1日目は「循環型地域産業育成ゲーム」に参加し、町づくりの方向性を俯瞰して、大量生産大量消費大量廃棄システムと循環システムの町づくりのちがいについての気づきを中高生と一緒に体験しました。
ゲームの後、アミタ持続研の櫛田が南三陸町の掲げるバイオマス産業都市構想について説明、南三陸町が目指す町づくりについて学びました。
2日目は、森里海の産業を体感するフィールド学習でした。
まず、アミタ持続研と生きもの共生型ササニシキの栽培に取り組んでくださっている地元農家の阿部博之さんにササニシキの田んぼでお話を伺いました。
「田んぼの水は山から来ている」「田んぼの水は海を豊かにする」と森里海の関係についてのお話を伺いました。


また、「ササニシキ」と「機械化・化学肥料・農薬利用の近代農業」の関係について話を聞き、生きものとの共生について学びました。
次に海へ移動し、産業振興課の太齋係長から海に関するお話を伺いました。
やはりここでも山の状態が海に影響する話を聞きました。
午後は山の話を、来年FSC認証取得を目指している株式会社佐久の佐藤太一さんにお話しを伺いました。
分水嶺で囲まれ森里海がコンパクトにまとまっているのが南三陸町の特徴。山の役割は大きい。その役割の大きさを感じながら山を健全にしたい、という想いを聞きました。
互いが互いを尊重し存在することで秩序が成り立っている森里海の自然産業の役割を体感できたのではないでしょうか。
次回は、是非大人を対象に、このプログラムを実施したいですね、という話で盛り上がりました。
詳細はこちら Meets Green 南三陸facebook


(高橋)


会長・熊野のそっ啄同時「次の時代を作るスタイル」

来年は、戦後70年の節目の年です。
振り返ると、時代の変遷と共に、人々が望むライフスタイルも随分と変わってきたように思います。経済発展がもたらす物質的な豊かさや娯楽の多様化、マイホームで仲間とパーティーといった「アメリカンドリーム」が日本の近代社会を代表する20世紀型のライフスタイルだとすると、21世紀に人々が求めるライフスタイルはどのようなものでしょうか?
続きはこちら

(蝦名)

アミタHD企画協力 ソーシャルシネマ@カンテーレ

関西テレビ放送主催で、社会課題を扱う映画を観て観客全員で語り合う「ソーシャルシネマダイアログ@カンテーレ」を12月14日(日)に開催します。
今回の上映作品は「サバイビング・プログレス -進歩の罠」
先着400名さまを御招待します。
詳細、申し込みはこちら

(前田)

スタッフ雑記「南三陸より」

南三陸オフィスの日比谷です。
今回は当オフィスに常駐しているスタッフ4名から寄稿させていただきました。
初めての試みでドキドキですが、お楽しみいただけましたでしょうか。

震災後4年目の南三陸町。
今年は初めての災害公営住宅が完成、入居が始まりました。来年には病院や高速道インターチェンジの完成を控えておりアミタグループの関わる地域循環事業も本格始動します。森・里・海・街いずれも話題がいっぱいでご報告しなければならないことがますます増えていきそうです。
今後も持続研通信を通して、町の復興とアミタの奮闘ぶりをお伝えしたいと思いますので、
何卒お見守りの程、お願い申し上げます。
(日比谷)