(株)アミタ持続可能経済研究所、京都市右京区京北地域で薬用植物「高麗人参」と「当帰」の試験栽培開始

リリース

アミタホールディングス(株)の事業会社である(株)アミタ持続可能経済研究所(以下アミタ持続研)は、新たな生産適地拡大を目指し2014年5月より、京都市の京北地域で薬用植物「高麗人参(こうらいにんじん)」と「当帰」(以下トウキ)の試験栽培を開始しました。本試験栽培は、京都市から「京北地域資源活用事業」を受託している任意団体「京北コンシェルジュ」の協力を得て実施しています。

京北地域における試験栽培の背景

アミタ持続研は昨年、京都市「平成25年度 京北地域資源発掘事業」の委託業務に参画し、地域の潜在的可能性を調査しました。同事業の調査結果から、住民アンケートの回答者の約4割が地域内の人口減少理由として「雇用不足」をあげていること、また地域内に約12ヘクタールの遊休農地があること等が明らかとなりました。これらを踏まえ、アミタ持続研は、地域の事業者、住民、行政の方々と共に持続可能型の地域づくりを目指す拠点として、2014年1月に京北オフィスを開設しました。

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そしてこのたび、アミタ持続研は、京都市から「京北地域資源活用事業」を受託している任意団体「京北コンシェルジュ」に高麗人参とトウキの技術指導を行い、栽培実験をスタートしました。


技術指導の様子


定植の様子


鹿の食害から守るためのネット


今回の試験栽培の目的

主体主目的
アミタ持続研主要消費地により近い京北地域で、高麗人参、トウキ等の薬用植物の増産を狙う
京北コンシェルジュ京北地域の遊休農地有効活用を進め,雇用の促進と地域の活性化を図る

作付(定植)面積

京都府京都市右京区京北上弓削町を含む3箇所
高麗人参:約60m2(1年もの,2年もの合計) トウキ:約470m2(1年もの)

今後の予定

高麗人参,トウキともに2014年初秋に一部収穫し,生育状況の確認と栽培適地条件の把握を行います。

高麗人参の概要

中国東北部や朝鮮半島を原産とするウコギ科の多年草で,朝鮮人参,御種人参とも呼ばれます。国内栽培は約300年の歴史 があります。薬用部分は根で,健胃,強壮,鎮静,血糖調整,血圧調整,その他多くの効果があるとされており,医薬品や健康食品として広く利用されています。(参考:(独)国民生活センター「高麗人参を主原料とした「健康食品」(概要)」)


高麗人参の根


高麗人参の葉


トウキ(当帰)の概要

生薬であるトウキの根は婦人薬として重宝されており,冷え性,月経不順,貧血,鎮静,鎮痛,強壮,便秘等に効果があるとされています。(参考:農林水産省「薬用作物に関する農林水産省の取組 」)(写真はトウキ)


トウキの葉


トウキの苗


アミタ持続研の薬用植物の栽培技術と主な実績

アミタ持続研は、薬用植物(機能性植物)の閉鎖型苗生産システムを用いた環境保全的・省資源的な機能性植物の栽培技術を開発し、機能性植物の安定的なサプライ・チェーンを構築することを目指しています。2012年10月には東日本大震災からの継続的な復興事業として一部商品化も実施し、南三陸町で育てたトウキの葉を使用した食品等を限定330セット完売しています。

詳細情報

アミタ持続研と協同する京北コンシェルジュ

京北地域における地域問題に取り組み,未利用資源の活用を考え,活性化を図るために組織された任意団体です。代表を始め,京北地域資源活用事業に伴う取り組みの従事者には,京北地域外からの移住者が過半数を占めており、地域人口増加にも寄与しています。また、京都市から右京区京北地域が有する自然,観光等資源の新たな活用を通して,京北地域の活性化の底上げを図る「京北地域資源活用事業」を受託しています。

アミタグループの地域資源事業

アミタグループは、これまで全国60ヶ所以上の地域で、森、里、海の「もったいない」を活用した支援事業を実施しています。企画立案から実行、効果測定、持続可能な仕組みづくりまで、真の地域再生につながるようなトータルプロデュース事業を提案・実践しています。

実績一覧://www.aise.jp/tech/results/

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アミタホールディングス株式会社 コミュニケーション戦略グループ 共感資本チーム 担当:蝦名・藤本
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