アミタ(株)のバイオガス施設「南三陸BIO」、開設1年で見学者1,000人突破!地域内資源循環や官民連携モデルを学ぶ場として、地域内外から多くの人が訪れています。

リリース

アミタホールディングス(株)の事業会社であるアミタ(株)は、宮城県南三陸町のバイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」を2015年10月に開設し、このたび1周年を迎えました。この間、町内小学校の社会科見学や民間企業・行政機関からの視察等、地域内外から1,000名を超える見学者を受け入れました。10月より新たな実証実験を開始し、さらなる町内の資源循環と災害に強いまちづくりを目指します。



町内小学6年生の社会科見学



液肥散布を見学する小学生


企業向け研修


「南三陸BIO」について

「南三陸BIO」は、南三陸町内で排出される生ごみ・し尿処理汚泥等をメタン発酵技術によって、電気や熱エネルギー、液体肥料として100%資源化する施設です。液肥とは、バイオガス生成過程から出る副産物であり、肥料として地域の田畑に散布されています。「南三陸BIO」の稼働により、町の有機系廃棄物がエネルギー・資源として地域内で循環し、地産地消が進みます。また、大規模災害が発生した際のエネルギー供給源(電気・熱)としても利用でき、災害に強いまちづくりの中核を担っています。

1,000名以上の見学者を受け入れ

「南三陸BIO」は2015年に約90名、2016年に約930名の見学者を受け入れました。町内の小学校の社会科見学をはじめ地域住民が約210名、地域外の大学講義の一環として約70名の見学があるなど、教育機関による資源循環を学ぶ環境学習の場として活用されています。また本事業は、官民連携で地方創生に努める企業のCSV事例として民間企業から注目されており、企業からも約140名の視察がありました。さらに国内外の行政機関から多数の視察希望があり、2月には宮城県加美町のバイオマス産業都市構想策定支援業務を受託、4月にはパラオ共和国コロール州とのパートナーシップ協定に調印しました。アミタは「南三陸BIO」を中核とした地域の資源循環モデルを、他地域へさらに展開していきます。

近隣学校への出張環境学習会も積極開催

見学者の受け入れだけでなく、地域の幼稚園や小学校等へ出張環境学習会も開催しています。自分たちの家から出る生ごみがエネルギーと肥料に変わる工程を町民の方と協力して紙芝居でわかりやすく説明し、自分が暮らす町の資源循環について興味を持ってもらうと同時に、豊かな自然を大切にする町の魅力に気付いてもらえる場を提供しています。

「南三陸BIO」見学者の声

  • 天然資源に乏しい現状に応じて、ごみをエネルギーに転換することは素晴らしいと思う。(外国人留学生)
  • ごみがいろいろ循環して、発電エネルギーや野菜、お米などの肥料になることを学んだ。家族にも教えたい。(町内の小学生)
  • ごみの資源化は、生ごみの分別等、住民の理解と協力があるからこそ成り立つ事を知り、住民との連携が大切であると学びました。(企業)
  • 資源化への取り組みを通して、自分の町を誇りに思うことに重要性を感じました。(企業)


出張環境学習会



子どもたちからの感謝の手紙



町内婦人会による見学会


南三陸BIOの概要

設立

2015年10月16日開所(10月19日 初稼動)

所在地

宮城県本吉郡南三陸町志津川字下保呂毛14番地1号

見学依頼等の問合先

アミタグループ お問い合わせ担当 0120-936-083

敷地面積(建築物面積)

5,945㎡(954㎡)

施設能力

処理能力:10.5t/日

液肥生産量:4,000~4,500t/年

発電量:21.9万kWh/年

事業主体/施設運営

アミタ株式会社

名前の由来

Best Integrated Operation(ベスト インテグレーテッド オペレーション:最適に統合された運用)と、BIO(バイオ:生命・生物)の2つの意味を掛け合わせた名称で、バイオガス技術をもとに、地域の未利用資源を活かした最適な循環の仕組みをつくる拠点を意味します。

稼動状況

2016年10月現在、町内200カ所以上のゴミステーションから定期的に生ごみを回収しているほか、下水汚泥の受け入れを行っています。また、7月には、新たに一般廃棄物処理業の許可を取得し、同町内のホテルや飲食店などの事業者から生ごみの受け入れが可能となりました。これにより、新たに365t/年の資源化を計画しています。


関連リリース

2015年10月:バイオガス施設南三陸BIO開所
2016年2月:アミタ(株)、宮城県再生可能エネルギー等・省エネルギー大賞を受賞
2016年2月:(株)アミタ持続研、宮城県加美町のバイオマス産業都市構想策定支援業務を受託
2016年4月:宮城県南三陸町で「豊かな自然・人・社会を未来へつなぐシンポジウム」を開催
2016年4月:(株)アミタ持続研、パラオ共和国コロール州とのパートナーシップ協定に調印
2016年7月:「南三陸BIO」が南三陸町の生ごみに関する一般廃棄物処理業許可を新たに取得
2016年10月:アミタ(株)、南三陸町でのエネルギー創出に関する新たな実証実験を本格的に開始

アミタグループの地域デザイン事業

アミタグループはこれまでに全国60ヵ所以上における地域支援を実施してきました。これらの経験やノウハウを活かし、地域内の未利用資源を活用し、森・里・海・街の互恵関係を創出します。さらに域内の資源循環を叶える中核インフラを整備し、雇用創出・産業創出に貢献します。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(東証JASDAQ市場上場:2195)】

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