アミタ(株)、宮城県南三陸町内における事業系生ごみの回収率向上を狙い、循環のイメージキャラクターを起用した「めぐりん提灯」を協力事業者に配布。

リリース

アミタホールディングス(株)の事業会社であるアミタ(株)(以下、アミタ)は、南三陸町内の飲食店・旅館等事業者の生ごみ分別回収の参画を促進する取り組みとして「めぐりん提灯」を製作しました。回収協力店に無料配布され、店頭に飾られます。

「めぐりん提灯」製作の狙い


「めぐりん提灯」

 「めぐりん提灯」

バイオガス施設「南三陸BIO (以下、BIO)」では2016年6月に南三陸町の生ごみに関する一般廃棄物処理業許可を取得し、飲食店・旅館等の事業者から事業系生ごみの受入れを開始しています。これにより新たに365t/年の生ごみ受入れを計画しており、10月からその量を順次増やしています。
この度、事業系生ごみの回収率向上を狙い、新たな事業者の分別回収の参画を促す普及啓発活動として「めぐりん提灯」の配布を開始しました。

店頭に飾られた提灯が分別回収に協力していることを示す目印となり、消費者は提灯が飾られている店舗を利用することで、町の資源循環に貢献できます。環境意識や町づくりへの当事者意識が高い住民が多い南三陸町では、協力店舗の高い利用が見込まれ、協力店舗はさらにイメージアップを図ることができます。

約20店舗に配布しており、その数を順次増やしていく予定です。

本取り組みは、液肥利用推進協議会の参加団体として「南三陸町におけるバイオガス施設南三陸BIOを核としたエネルギー創出に関する調査」の一環で行っています。

「南三陸町におけるバイオガス施設南三陸BIOを核としたエネルギー創出に関する調査」について

BIOのインプットとなる家庭系・事業系の生ごみについて、分別回収率を向上させ、異物混入率を低減させることで、生ごみのエネルギー化(電気・熱)と資源(液肥)化を促進します。また、BIOで資源化できない未利用資源の資源化などを行い包括的資源循環システムの構築をめざします。
本調査は2016年10月4日に宮城県「エコタウン形成実現可能性調査等事業費補助金」の交付対象事業に認定。アミタは、液肥利用推進協議会の一員として参加しています。

南三陸町液肥利用推進協議会とは

生ごみ・し尿汚泥等の有機性資源から製造される液体肥料(以下、液肥)の農地利用によって、資源循環による環境保全型農業を推進し、持続可能な農業を実現することを目的としています。農業従事者として地元の営農組合代表・液肥利用実践者・南三陸農業協同組合・町役場などの行政関係者と、バイオマスプラント運営事業者であるアミタ株式会社から合計16名によって構成されています。2014年5月に発足しました。

エコタウン形成実現可能性調査等事業費補助金について

宮城県が地域におけるエコタウンの形成を促進するため,域内の再生可能エネルギーやエネルギーマネジメント等を活用した地域づくりを行う団体(市町村を構成員に含むもの)に対し,実現可能性調査や事業計画策定に必要な経費の一部を補助する制度です。 詳細:エコタウン形成実現可能性調査等事業費補助金について

「南三陸町におけるバイオガス施設南三陸BIOを核としたエネルギー創出に関する調査」に関するその他の取り組み

家庭系生ごみの分別回収率向上と異物混入率の低減に向けた取り組み


 BIOの掲示板

  • 分別優良地区の表彰
    異物混入率が低い地区への表彰を実施。収集した生ごみ回収バケツの分別回収状況を、地区別に取りまとめBIO内の掲示板で発表。BIO見学の際に、自分の地区の分別状況を知ることで、分別へのモチベーションにつながり、異物混入率の低減に寄与しています。

  • めぐりん新聞の発行
    分別優良地区が行う分別のノウハウの紹介や資源循環を理解できる紙面媒体を発行し、地域全戸に配布しています。住民への分別回収への協力を促すコミュニケーションツールとして活用されています。(めぐりん新聞はこちら

廃食用油・プラスチック・紙類等の新たなエネルギーの創出調査

  • 分別ステーションにおける実証実験
    BIOで資源化できない、プラスチック類、貝殻類等の未利用資源の資源化実証実験を2016年11月に実施しました。(詳細はこちら

バイオガス施設「南三陸BIO」と南三陸町の町づくりについて


南三陸BIO

 南三陸BIO

「南三陸BIO」は「南三陸町バイオマス産業都市構想」の中核を担う施設として、官民連携(PPP)スキームで構想・事業化され、2015年10月に稼働を開始しました。
多くの町民が生ごみの分別に協力的であり、生ごみへの異物混入率は概ね1%という高い精度を示しています。また、水稲、ネギ、牧草等を中心に、液肥利用を希望する農家も増えてきています。南三陸町は町内の資源・エネルギー・食などが循環する町づくりに取り組んでいます。
2016年6月には一般廃棄物処理業許可を新たに取得し、町内ホテル・飲食店などの生ごみの資源化も進めています。

南三陸BIO(ビオ)施設詳細

南三陸町バイオマス産業都市構想の詳細(p6・7)

関連情報

2014年7月:南三陸町と「バイオガス事業の実施協定書」の調印式を実施
2015年10月:バイオガス施設南三陸BIO開所
2016年2月:宮城県再生可能エネルギー等・省エネルギー大賞 再生可能エネルギー等導入促進部門の優秀賞を受賞
2016年6月:バイオガス施設「南三陸BIO」が南三陸町の生ごみに関する一般廃棄物処理業許可を新たに取得
2016年10月:エネルギー創出に関する新たな実証実験を開始

アミタグループの地域デザイン事業

アミタグループはこれまでに全国60ヵ所以上における地域支援を実施してきました。これらの経験やノウハウを活かし、森、里、海の「もったいない」を活用した、地域循環のビジョン策定からインフラの建設・運用までトータルで自立型の地域創生をサポートします。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(東証JASDAQ市場上場:2195)】

※広報・取材に関するお問合せは以下へお願いいたします。

アミタホールディングス株式会社 経営戦略グループ 共感資本チーム 担当:井口、前田
 TEL(直通):075-277-0795  FAX:075-255-4527
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