【メディア公開】アミタ(株)、2020年7月31日(金)に宮城県志津川高等学校との連携授業として小型メタン発酵装置を用いた「体験型エコシステム教育プログラム」を実施します。

リリース

アミタ(株)は、2020年7月31日(金)に宮城県志津川高等学校(以下、同校)と連携して体験型授業を行います。生ごみから液体肥料(以下、液肥)を作り、液肥で育てた野菜を食べる一連の体験と講義を通して、地元の高校生にエコシステム(生態系および地域内の資源循環の仕組み)を学んでいただく取り組みです。本授業をメディア公開しますので、ぜひご取材ください。

背景

宮城県南三陸町は、東日本大震災からの復興に際し「森 里 海 ひと いのちめぐるまち 南三陸町」を目指すべき将来像と定め「同町バイオマス産業都市構想」の具現化ならびに資源循環を軸とした持続可能な地域づくりに取り組んでいます。2015年に開所した同町バイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」では、町内の生ごみとし尿汚泥を回収し、液肥とバイオガスを製造。バイオガスは発電に用いるなど施設内で利用し、液肥は肥料として農地に散布されることで、資源循環のループを構築しています。

企画趣旨


上記取り組みに関連し、地元の高校生に、資源循環の仕組みと生態系におけるいのちのめぐりを体感的に学んでいただこうと、同校とアミタが共同で企画しました。
同校では、自然科学部の活動として「南三陸BIO」の見学や地域内の資源循環についての研究発表・広報活動等に取り組まれています(写真は同校文化祭での成果発表風景)。

目的・
概要
本授業は、日常的に排出される生ごみが資源として循環する仕組みを
理解・体感することで、資源といのちのめぐりを学ぶことを目的とします。

授業予定(一部変更の可能性がございます)
第1回(7月):生態系の保全に関する座学および小型メタン発酵装置等を用いた観察・実験
第2回(8月下旬~9月上旬):小型メタン発酵装置で製造した液肥を利用し、野菜の栽培を体験
第3回(10月):小型メタン発酵装置で製造したバイオガスを利用し、野菜を調理
第4回(11月):「南三陸BIO」を視察
対象同校2年生2組(30名)、3年生1組(18名)
主催・
講師
主催:宮城県志津川高等学校 講師:同校教諭 阿部 秀也 氏、アミタ社員1名

今回公開する授業

上述の全4回の連携授業のうち、第1回目をメディア公開します。

日時・
内容
2020年7月31日(金)8:50~10:40
8:50~9:40  1講義目:生態系の保全に関する座学(同校による授業)
9:50~10:40 2講義目:
・ペットボトルバイオでのメタン発酵の観察
 メタン菌を入れたペットボトルに生ごみを投入し、加温してメタン発酵の様子を観察します。
・小型メタン発酵装置(ホームバイオガス)への生ごみ投入(講師:アミタ社員)
 家庭から持ち寄った生ごみを校内に設置した小型メタン発酵装置へ投入して発酵させます。
対象同校2年生2組(30名)
場所宮城県志津川高等学校(〒986-0775 宮城県本吉郡南三陸町志津川字廻館92番2)
1講義目:北校舎3階2年2組教室、2講義目:南校舎1階生物室

※新型コロナウイルス感染症対策として、マスク着用・手指消毒・三密回避をはじめとする感染予防・拡散防止の措置を徹底の上、実施いたします。

同町におけるアミタの取り組み


アミタは、2014年7月に宮城県南三陸町と取り交わした「バイオガス事業実施計画書」の実施協定に基づき、2015年10月にバイオガス施設「南三陸BIO」を開所、官民連携(PPP)スキームでのバイオガス事業を本格的に開始しました(写真は地元小学生の「南三陸BIO」見学の様子)。

2018年には町内における一般ごみの資源循環率の向上およびコミュニティ活性化に向けて、NECソリューションイノベータ(株)および同町内の企業との共同により「包括的資源循環の高度化実証実験」を実施。同時に、生ごみの分別・回収への住民の参画意識向上等のためのツールとしてICTの導入・活用を推進。2019年には「ICTを活用した生ごみ分別の参加状況可視化実験」が環境省主催 令和元年度「『ベストナッジ賞』コンテスト」において「ベストナッジ賞」を受賞しています。

参考リリース

2019.12.26 「ICTを活用した生ごみ分別の参加状況可視化実験」が 「ベストナッジ賞」を受賞
2018.10.03 アミタ(株)、NECソリューションイノベータ(株)ら6社と、宮城県南三陸町で「包括的資源循環の高度化実証実験」を共同開始
2018.07.17 アミタ (株)、熊本県山都町蘇陽南小学校で「資源循環教育プログラム」に講師として参加
2017.10.06 (株) アミタ持続可能経済研究所、大分県国東市立国東小学校で「循環教育プログラム」を実施

アミタグループについて

アミタグループは1977年の創業以来「持続可能社会の実現」をミッションに、企業のサステナブルビジョンの策定・環境戦略の立案支援、廃棄物の100%リサイクル、環境認証審査等、社会の持続可能性を高めるソリューションを提供しています。自治体向けには、宮城県南三陸町・奈良県生駒市・パラオなどの地域で、自立・分散型の持続可能な地域づくりを支援しています。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(東証JASDAQ市場上場:2195)】

アミタグループの地域デザイン事業について

アミタグループはこれまでに全国60ヵ所以上における地域支援を実施してきました。これらの経験やノウハウを活かし、地域内の未利用資源を活用し、森・里・海・街の互恵関係を創出します。さらに域内の資源循環を叶える中核インフラを整備し、雇用創出・産業創出に貢献します。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(東証JASDAQ市場上場:2195)】