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現地研修(Part3 愛媛会場) 開催結果概略
2010/12/11 現地研修(Part3 愛媛会場) 開催結果概略
12月11日(土)に愛媛県森林組合連合会 大ホール(愛媛県松山市)にて、「山村再生・現地研修(Part3 愛媛会場)」を実施しました。当日は雨のなかでの開催の恐れもありましたが、天候に恵まれ、約30名の方が参加されました。
当日は「基調講演」、山村再生プランの「事例発表」、「実習・パネルディスカッション」を実施しました。それぞれの概略は以下のとおりです。
基調講演「山村再生の技術と実践」 白井信雄委員(法政大学 特任教授)
白井委員からは、日本各地の取組事例をまじえながら、山村ビジネスにおけるマーケティングの必要性やコーディネーターのあり方について、ご講演いただきました(以下、白井委員のコメントを抜粋)。
- 山村ビジネスを行う上では、従来のマーケティングでも重要性が指摘されてきた「4C: ①Customer value(顧客価値)、②Customer cost(顧客コスト)、③Convenience(利便性)、④Communication(コミュニケーション)」に加え、顧客のビジネスへの参加=「⑤Cooperative(協働)」という、5つ目の視点が特に重要となる。
- 山村マーケティングの方法は、地域資源の組み合わせ、他の商品との差別化、主体の持つ強みの活用など、多様な視点からのアプローチがある。
- コーディネーターは、常に都市と山村の間に立つ「中立の立場」でいることが大切である。
事例発表
事例発表では、今年度の山村再生プラン実施主体の方々に、それぞれの取組の経緯や事業への想いについてご発表頂きました(以下、各発表者のコメントを抜粋)。
■八幡浜アグリプロジェクト (平成22年度山村再生プラン)
濵田規史氏(YGP(八幡浜元気プロジェクト) リーダー)
- 柑橘農家の誇りを取り戻すとともに、地域住民に地元のみかんに対する愛着を持ってもらうことを目的として、アグリプロジェクトを企画した。
- 柑橘農家の取材を通じて、柑橘農家の意識改革を図るとともに、HPの活用や「みかんを味わう会」の実施によって、地域内外の消費者に八幡浜のみかんの魅力を発信することで、地域活性化を目指していきたい。
■愛媛県の森林資源を発掘・開発・提案する山村再生ビジネスの構築 (平成22年度山村再生プラン)
向井丈能氏・宮浦英樹氏(愛媛県森林組合連合会)
- 愛媛県内には間伐材の活用に取組む企業が多数存在する。それらの企業と連携することで、新たな商品やサービスの開発を目指す。例えば、間伐材を活用した高級割り箸や和紙用紙の開発などを進めている。
- 環境ビジネスを展開する企業に対して実施したアンケート調査の成果などを踏まえながら、今後も事業に邁進していきたい。
実習・パネルディスカッション
実習・パネルディスカッションでは、ワークシートを用いた山村再生についての実習が行われ、事例発表者のお二方に、それぞれ取組について、再度分析して頂きました。
会場では、一般参加者の方々も交えた活発な意見交換が行われ、愛媛県森林組合連合会については、流通や販売に関わる企業とのコラボレーションを、YGPについては、自治体や商工会との連携の強化を図ることで、それぞれさらなる事業展開が期待されるとのアドバイスがありました。